duckman – ページ 4 – JUiCANDSEA

ミルクインファースト

料理研究家の服部幸應さんが以前雑誌でかいていた
ロブションのおいしいミルクティの作り方を
備忘録代わりに記す。

1)カップに角砂糖をいれ、

2)スプーンでがりがり 

3)多めの牛乳を入れ 

4)ポットの紅茶をカップに注ぐ 

5)3、4分かけて。

ちなみに牛乳は常温。

たしかにおいしい。
ミルクが先か後かの論争は結局、2003年、英国王立化学協会が「ミルクが先」と
発表したことで決着した。
ロブションはそれ以前からミルクを先にしている。
いずれにしろミルクは先がいいということだ。

大日本史

山内昌之氏と佐藤優氏の対談。
正しい歴史教育を、というのが前提の対談なので、
世界と日本のかかわりあいについて詳細に語られている。

エーゲ

立花隆の最高傑作といわれる著書。
いわゆるジャーナリスト、という枠にはおさまらない人の思惟が立花隆に見てとれる。
20年以上前、作中のアポロン神殿に訪れたが、立花隆がいうように
なにも考えずにただ2時間、そこにいることが大事だというのはわかるような気がする。
彼の考えていたこと、彼にみえていたことを生前もっとアーカイブにしていたらよいのにと
いつもおもっていたが、とうとう亡き人になってしまった。
ジャンルが違えど、同時代をいきた本多勝一氏も最後に総括をしてほしい人の一人である。

出生不報、死而不葬

生まれても届けはなく、死んでも葬式をしない。
漢字のことである。
中国の漢字字典である「康熙字典」(1716年)の収録漢字は現在47,035字にいたっている。
漢字の制作には法則がある。
その法則に従えばいつでも漢字は作れる。
その漢字を使う人が増えれば漢字として認定され、
誰も使わなくなればいつのまにか消えていく。

いい文章の考察

いい文章を書いている作家を色々調べていく。
結果、小川洋子さんがよく取り上げられていることがわかった。
たしかに文章は淀みなくきれいでスラスラ読める。
ひっかかりがない。
彼女は一気に書いているのか、一度書いてからなんども校正しているのか。
どちらにしろ、読みやすく美しい文章にするなんらかの術をもっているのだろう。
彼女の作文本があればぜひ購入したい。

密かな結晶

小川洋子 著
講談社文庫

閉ざされた世界で何かを失っていく表現が好きな作者の世界観は
とても静かできれいだ。
読みやすい文章、構成はさすがニューヨーカーで
紹介されただけのことはある。
失うということはどこかきれいな感じがする。

ペロー童話集

天沢退二郎 訳

ペロー童話は民間伝承からえた物語集のうちでも最も古いものといわれている。
いまでも広く語られている
「眠れる森の美女」「赤ずきんちゃん」「青ひげ」「長靴をはいた猫」「シンデレラ(サンドリヨン)」を掲載している。

長靴をはいた猫について
天沢退二郎訳と池田雅之訳はいろいろと違っていて
比較しながら読んでみるとおもしろい。
たとえば冒頭のシーンの長男に相続されるものでは
天沢訳では水車、池田訳では粉挽き器、また楠山正雄訳では風車になっている。
おそらく水車、風車は水車小屋のことである。
水車小屋は不動産をさす。
つまり不動産は長男に
ロバは動産で、次男には動産を譲る。
猫は用途不明で三男にはのこりのものをということか。
しかも猫の肉は食べてのこりはマフ(両側から手を入れて暖めるグッズ)にするしかないと
三男にいわれては猫にしてもたまったものではない。
この辺りの残酷さ、サイコパスさは昔の童話の醍醐味でもある。
平和で毒の少ない時代だと読んでいていろいろ興味をそそられる。

HOME
WORKS
THINK of
ABOUT
CONTACT