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言葉の定義はとても重要です。
定義の違う人同士が話しても全く埒(らち)があきません。
また自分が思い込んでいる言葉の意味が実はどこかでちゃんと正式に定義され、自分が思い込んでいる意味とは違ったということはよくあることです。
その場合、自分の言葉の定義の上に成り立っている話の結論は結局間違っているということになってしまいます。
だからこそ理論で成果を出さないといけない学者は言葉の定義に厳密であり、学者ではない私のような一般人は仕事で彼らの理論や研究成果を使用する際はできるだけ彼らが時間をかけて検証した言葉の定義を確認して間違いのないようにしないといけません。
そうしないと現実と自分の立てた企画がずれて結果、失敗に終わるということになります。
たとえば大衆批判で有名なスペインの哲学者ホセ・オルテガ・イ・ガセットのいう大衆はいわゆる大衆文学、大衆食堂の大衆とは違います。
ましてや民衆とも全然意味が違います。ここを勘違いしてオルテガが庶民をバカにしている、エリート=勝ち組至上主義だと批判したところで実際は違うので見当はずれな話になってしまいます。
彼のいう大衆はぼーっと生きている人たちということだけではなく、専門バカを指しています。オルテガがエリートと非エリートの区別をしていることを自分の見識でとらえて庶民をバカにしているというのはとてもずれた話だということです。オルテガの非エリートはむしろ自分の専門にしか関心を抱けていない、全体をみつつ自分の専門を生かしていない専門家のことをさしています。言葉としてのインフレやハイパーインフレも然り、ちゃんと科学的な検証の元でこれらの言葉は定義されています。言葉の定義はつねによく確認しておきたいという自戒です。

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